厚生労働省が認定しているキャリアコンサルタント資格ですが、この数年の期間で制度が大きく変化しました。これまで民間資格のレベルだったものが国家資格として新たに登場し、制度が大きく動いたのです。
この制度の変更によって、キャリアコンサルタントはこれからどのようになっていくのでしょう。
厚生労働省認定キャリアコンサルタント制度の変更とは
キャリアコンサルタントとして活動するには、大きく2つの方法と3つの資格があります。
キャリアコンサルタントの資格を所有して仕事をする方法と、所有せずに仕事をする2つの方法があります。資格を持ってない場合は、登録キャリアコンサルタントとして登録する必要があり、その場合は研修を受けなければいけません。
資格を所有して働く場合は、標準レベルのキャリアコンサルタント資格、熟練レベルのキャリア・コンサルティング技能士2級資格、そして指導者レベルのキャリア・コンサルティング技能士1級の資格がそれぞれあります。
熟練レベル以上のキャリアコンサルタントに求められていたキャリア・コンサルティング技能士は、2級と1級どちらも国家資格でしたが、標準レベルのキャリアコンサルタント資格は民間資格のみが10程度あるだけだったのです。
しかし平成27年の法改正により、標準レベルのキャリアコンサルタントも国家資格となりました。これはキャリアコンサルタントやカウンセラーとして名乗り活動している方たちの地位と質を向上させるためという意味があります。
キャリアコンサルタントという活動そのものは以前より行われていたことですが、厚生労働省ではより重要な職業として位置付けたいという意図があったのです。
国家資格が新たに制定されたことで、これまでは有耶無耶になっていたキャリアコンサルタントという肩書を使うことが簡単ではなくなりました。今後はキャリアコンサルタントの国家資格を所有するか、研修を受けて登録キャリアコンサルタントとなる必要があります。
それまでに民間資格のキャリアコンサルタント資格を所得していた場合は、自動的に国家資格の試験合格者として扱われるようになりました。
また、資格取得者は5年に一度の更新講習を受けることが義務付けられます。
現時点ではキャリアコンサルタントの国家資格は始まったばかりで、今後の制度の行方はまだまだ様子を見て置く必要があります。確実に言えることは、今後キャリアコンサルタントを目指す方は、国家資格の取得を一つの基準として捉える必要があるということです。
資格取得のためには、一定以上の実務経験や研修の修了などが条件であり、厳しくなっていますので、しっかりと覚えておきましょう。
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