キャリアカウンセラーにおけるコーチングとカウンセリングの進め方について
キャリアカウンセリングは、1対1でじっくり時間をかけて行われます。数十分から数時間という、長い時間をかけて様々な悩みを聞き、解決策を一緒に探すというのが、キャリアカウンセラーが行うカウンセリングです。
カウンセリングは一度だけでなく、数回に分けて行われます。
キャリアカウンセラーが、何よりも最初に行わなければならないのは、相談者からの信頼を得ることです。相談者が、キャリアカウンセラーを必要だと考えていない限りは、話を進めることはできません。
相談者が求めているのはどんな解決方法なのか、キャリアカウンセラーはしっかり理解する必要があります。一度目の面談では、相談者の目的を確認することが第一の目標となります。
そして続いての二度目以降のカウンセリングにて、具体的なキャリアについてのお話をしていきます。その回数はまちまちですが、数回に分けた方が相談者も自分で考える時間を持つことに繋がります。
相談者がどんな仕事に興味を持っているのかを聞き出します。今までにしてきた仕事の中で、楽しさややり甲斐を感じた事などを聞き出すことになりますが、仕事に限らず学生時代やアルバイト時代の経験などにも触れます。
そして今抱えている仕事に悩みがあるならばその原因はどこにあるのか、なぜやり甲斐を感じることができないのかなどを浮き彫りにします。
悩みの真相を明らかにしていくことも大切です。今の仕事をやめたいけれど次の職場が見つからないという相談であっても、なぜ今の仕事をやめたいのか自分でもよくわかっていない、というケースはよくあります。
なぜ仕事をやめたいのかがはっきりすれば、対応策は徐々に見つかっていきます。場合によっては、今の職場を辞めずに、それ以外の方法で対応策が見つかる事もあるのです。
キャリアコーチングの場合は、もっと短期的なアドバイスを行う場合の方法です。自身でキャリア形成の将来がもう見えており、答えだけが欲しいという場合にはコーチングの方が良いとされています。
コーチングでは、主に現状の確認とモチベーションアップについての手助けを行います。
キャリアカウンセラーによるカウンセリングは、具体的な答えを一つ提案する、というものではありません。何を探すべきなのかを自分で見つけ出すための手助けを行うのがカウンセリングなのです。
そして歩むべき道が見えてきたら、適切な職場の紹介や面接のサポート、履歴書が職務経歴書の書き方などの具体的なサポートも行います。ここまでが、キャリアカウンセラーによるカウンセリングなのです。キャリアカウンセラーを目指したい方は、このような具体的なカウンセリング方法をしっかりと事前に調べて、カウンセリングのイメージをしておくとよいでしょう。
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